第7戦(最終戦)の舞台は岡山国際サーキット。土曜日に15分間の予選、日曜日に12周の決勝レースが行われる通常スケジュールとなっている。元嶋佑弥選手(98号車)と高橋知己選手(97号車)はダンロップ製タイヤを選択。低い路面温度でのレースが予想されるためで、水曜日から走行を開始し、本番を見据えたセッティングに取り組んだ。
土曜日の天候は晴れ。セッション開始と同時に元嶋選手、高橋選手の順にコースイン。やや肌寒い気温の中、慎重にタイヤを温め、アタックを開始する。元嶋選手は3周目に1分44秒784をマーク。暫定4位につけ、ピットでライバルの結果を待つ。高橋選手は、想定を超える路面温度とタイヤのミスマッチに苦しみながらも、3周目に1分44秒467をマーク。この時点で3位につけているが、終盤にライバルがタイムアップを果たし、正式結果は高橋選手が7位、元嶋選手は16位となった。
日曜日の天候は晴れ。高橋選手は7番グリッドから好スタート。6位で1周目を終え、さらに上位を狙うが、他車のストップにより、2周目にセーフティーカー(SC)が導入される。
SC解除のタイミングを見据えながら、タイヤの温度を保つために注意を払って走行する高橋選手。6周目からSCが解除されリスタートとなったが、再開後のペースが上がらず、後方から攻めてきた松井孝允選手(123号車)に抜かれて7位に後退する。
9周目には再びストップ車両が発生したため、2回目のSC導入。ラスト1周でレース再開となったが、攻防の機会が限られた中、7位をキープしてチェッカー。優勝した第4戦十勝に続くポイント獲得で、ランキング8位を獲得した。
一方、16番グリッドからスタートした元嶋選手は、1周目の混戦に乗じて13位までポジションアップ。上位を追っていたが、混戦の中で前を走る車両と接触してしまい、18位まで後退してしまう。1回目のSCを経て、7周目には17位にポジションアップ。さらに追い上げを狙っていたが、2回目のSC導入により、17位のままチェッカーを受けた。レース後、上位の選手にペナルティが科されたため、元嶋選手の正式結果は16位となった。
最終戦はレースの大半がSC先導という予想外のレースとなったが、2台とも完走し、今シーズンを締めくくった。
| car | driver | pos. | total | best lap |
|---|---|---|---|---|
| 97 | 高橋 知己 | 7 | 27'23.111 | 1'46.375 |
| 98 | 元嶋 佑弥 | 16 | 27'30.210 | 1'46.782 |
予選に関しては、最初にコースに出ていき、できることはやりました。ミスのない走行はできましたが、結果はいつもの順位という感じです。年間を通して抱えている課題がなかなか解決できず、今回もいろいろなことを試したのですが、結果は変わらずという状況です。正直、後味は悪く、決して良いレースではなかったです。最後の最後に良い締めくくりができず、残念だったという気持ちが大きいです。決勝は、順位を結構上げられて順調に追い上げていたのですが、混戦のなかで接触があり、順位を大きく落としてしまいました。そこからはレースペースがなく、淡々とレースを終えました。年間を通して見ると、速さがまったくなかったということに尽きるので、苦しかったというのが正直な感想です。
97号車 高橋 知己選手
第7戦 予選7位/決勝7位
昨日から路面温度が5℃から10℃ほどに上がった状況で、温度が低い時に優位となるダンロップタイヤのセッティングに苦戦しました。結果として、7位という順位は悪いものではなく、うまくまとめられた予選でした。スタートで6位に上がれました。直後にSCが入ったのですが、SC明けは路面温度とタイヤがマッチしなくて、自分よりペースがあった松井選手に抜かれてしまいましたが、その後はSCでほとんどレースをしていないので、何とも言えません。ただ、スタート後の1周目では、いつも混戦の中で順位を下げてしまうことが多かったのですが、今回チームの皆さんが「力強く行け」と背中を押してくださったおかげで、1台抜くことができました。そういった意味で、1周目は良かったと思います。