2025 June 14-15  

Round 3 :スポーツランドSUGO(宮城県)

Round 3 レポート

元嶋選手は悔しい4周リタイア、高橋選手はタイヤに苦しみ17位フィニッシュ

第3戦の舞台は宮城県村田町にあるスポーツランドSUGO。土曜日に20分間の予選、日曜日に13周の決勝が行われる通常スケジュールとなっている。チームは木曜日から走り込みを開始。前戦もてぎ後、SUGOでの現地テストは行っておらず、今年の初走行となる。なお、前戦と同じく、元嶋佑弥選手(98号車)はブリヂストン、高橋知己選手(97号車)はダンロップを選択している。

土曜日の天候は雨。元嶋佑弥選手(98号車)と高橋知己選手(97号車)はシグナルと合図と同時に順次コースイン。路面の状況を確かめ、アタックを開始する。上位は周回を重ねるたびに入れ替わる展開となっており、ほとんどの選手がピットに戻らず、周回を続ける状況。

その中で、トップ10に何度も顔を出していたのが元嶋選手。元嶋選手はもともとレインコンディションを得意としており、3周目に1分42秒902をマークし、3位につけると、その後もタイムを削っていき、最後のアタックで1分39秒846のベストラップをマーク。トップ10圏内の9位につけた。高橋は新しくなったSUGOの路面とダンロップタイヤが合わず、苦戦。なかなかタイムが上がらず、一度ピットに戻ってタイヤの内圧を調整するなど手を尽くし、最後のアタックで1分41秒271をマーク。ダンロップ勢の上から6番目、19位で予選を終えた。

日曜日の天候は晴れ。時間の経過とともに気温は上昇し、炎天下の中、13周の決勝が行われた。元嶋選手はスタート直後に順位を下げ、10位で1周目を終了。密集した集団の中でのバトルになっており、後続をおさえながらポジションアップの機会を狙う。しかし、4周目のS字コーナーで他車と接触。コースアウトして縁石にのり、クルマが高く跳ね上がってしまう。サスペンションに異常を感じた元嶋選手はすぐにピットへ戻り、悔しいリタイアとなった。

高橋選手はタイヤに不安を抱えながらも力走。1周目を19位で終えると、上位の脱落もあり、順調にポジションアップを果たしていく。レースの半分、7周終了時点での順位は16位。10周目終了時点でトップ10まであと4つの14位に上がる。しかし、終盤には心配されていたタイヤが限界を迎え、大きくポジションダウン。3つ順位を下げ、17位でチェッカーを受けた。

race data : Round3   SUGO
car driver pos. total best lap
97 高橋 知己 17 21'43.913 1'37.855
98 元嶋 佑弥 retire 6'49.360 1'39.476
Drivers' Comment
97号車 高橋 知己選手
第3戦 予選19位/決勝17位

予選はまさかのウエットで、試行錯誤しながらタイヤの内圧を決めました。ダンロップ装着車の集団の中に入るのですが、全体の順位としては不甲斐ない結果で終わってしまいました。決勝では、これだけ路面温度が上がると最後までタイヤが保たないと聞いていたので、そうならないようにするためにチームのみんなと話し合い、スタートしました。まわりの車のタイヤがブローして順位を落としていくなか、自分のタイヤは最後までなんとか生きていたので、苦しい展開の中でもいいものは持ち帰れたと思います。しっかり抜いていくバトルができていたので、そういう意味でももっと上に行きたかったのですが、タイヤが悲鳴をあげていてこれ以上はとても厳しい展開でした。予選はタイヤをこれにしてから初めてのウエットコンディションとなってしまいました。反省点ばかりの予選でしたが、決勝はそれを挽回するいいレースができたと思います。

98号車 元嶋 佑弥選手
第3戦 予選9位/決勝4周リタイア

雨の予選は得意で、最後にベストが出るだろうと思っていたので、2~3周燃料をセーブしてラスト1周にかけていました。決勝は序盤から荒れていて接触も多く、自分が引かないといけないところもあったかもしれませんが、まわりもアグレッシブで。クルマを無事に返したかったのですが、接触がありコースアウトしてしまいました。その時にたぶん、リアのトーが狂ってしまい、このまま走っても順位が落ちるだけだったので、ピットに戻りました。レースがあまりにぐちゃぐちゃだったので、ペースの確認をする前に終わってしまった感じです。次の十勝は出られないので、その次の富士で頑張りたいと思います。