開幕戦の舞台は大分県と熊本県の県境に位置するオートポリス。日曜日に予選と決勝が行われる1日開催となっている。天候は晴。朝の時点では前日の雨がコースに残っている状況だったが、予選、決勝ともにドライで行われた。
予選は9時30分から15分間で行われ、元嶋選手と高橋選手は開始早々にコースイン。1周のウォーミングアップ後、元嶋選手は2分06秒652をマーク。16位につける。高橋選手は元嶋選手を上回る2分06秒572をマークし、13位。タイムアタック直後は両選手ともトップ10付近につけていただけに悔しい表情をみせていたが、トップとのタイム差はわずかでクルマのコンディションも良好。午後からの決勝では2台揃ってのポイント獲得(10位以内)を目指す。
10周の決勝は15時00分から行われ、高橋選手はイン側13番グリッド、元嶋選手はアウト側16番グリッドからスタート。鋭い蹴り出しを見せたのは元嶋選手で、14位で1コーナーへ進入する。その後も混戦の中でポジションを上げ、10位でホームストレートを通過。序盤の位置取り争いが落ち着いた後は9位争いの集団で周回する。元嶋はブレーキとタイヤを労わりながらも虎視眈々と前を狙い、7周目にペースが落ちてきた近藤選手(906号車)をパス。9位にポジションを上げると、そのまま追いすがる近藤選手を振り切りフィニッシュ。昨年の第4戦以来となる、久々のポイント獲得を果たした。
一方の高橋選手はスタート時のシフトミスが響き、19位でオープニングラップを終了。翌周には混戦の中で20位に後退するも、その後は本来のペースで周回する。集団が広がったあとも18位争いの中でチャンスをうかがうが、抜くには至らず。20位でチェッカーを受け、ポイント獲得はならなかった。トップ10が狙えるグリッドからのスタートだけに、ミスが悔やまれる結果に。2台そろってのポイント獲得はならなかったが、車両トラブルもなくチームの雰囲気も良好。次戦のもてぎでは2台そろってのポイント獲得を目指す。
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 高橋 知己 | 20 | 21'56.105 | 2'10.118 |
98 | 元嶋 佑弥 | 9 | 21'48.183 | 2'09.882 |
予選は満足できない結果でしたが、決勝はうまくスタートをきめられたと思います。展開が落ち着いてからは無理にポジションを上げようとせず、ブレーキとタイヤを労わることに徹しました。7周目のオーバーテイクは予め抜き所を決めて前後のクルマの間隔をコントロールしていたので狙い通りでした。ポイントを獲得できましたが、9位という結果には満足していないので、次戦はより上位でチェッカーを受けられるように頑張ります。
97号車 高橋 知己選手
第1戦 予選13位/決勝20位
予選はクルマのセットアップで詰める余地はありますが、ミスがなかったことを考えるとトップ勢のタイムが想定以上に速かった印象です。決勝はスタートの反応は良かったものの、シフト操作でミスしてしまったことがすべてです。決勝のペースは想定より上がりませんでしたが、原因は把握しており、次戦に向けて改善できると思います。予選はいい部分を見せられたと思うので、スタートを含めた決勝の速さを出せるように次戦がんばります。