第2戦の舞台は栃木県茂木町にあるモビリティリゾートもてぎ。土曜日に予選、日曜日に決勝が行われる通常スケジュールで、土曜日の天候は曇。心配された雨も上がり、予選はドライコンディションで行われた。
予選は定刻通りの12時スタート。元嶋選手は早々にコースインするも、後に続いたのは鶴賀選手(56号車)1台のみ。元嶋選手は単独でアタックを行い、2分12秒465でトップに立つ。続いて鶴賀選手がアタックを終えるも、それ以降、アタックに出る車両はわずかで時間だけが過ぎて行く。
そんな静粛が破られたのは残り3分を切ったタイミング。ワンチャンスを手にするべく、残りの24台が続々とコースイン。激しいタイムの更新合戦が勃発し、高橋選手も最後尾付近でアタックを開始する。堤選手(7号車)が2分11秒420でトップに躍り出ると、高橋選手も2分11秒434をマークし、2位につける。しかし、同タイミングでアタックした車両の1台が最終コーナーでクラッシュしたことで、黄旗提示となり、高橋選手を含む23台のタイムが抹消という事態に。
元嶋選手は3位、高橋選手が予選不通過となり、アタックのタイミングが明暗を分ける結果となった。なお、タイム抹消ドライバーについては、審査委員会の裁定により、開幕戦の着順でグリッドに並べられることになり、高橋選手は19番グリッドを得た。
日曜日の天気は曇り。10周の決勝は11時05分から行われ、元嶋選手は3番グリッド、高橋選手は19番グリッドからスタート。2列目アウト側からスタートした元嶋選手は、3位をキープしたまま1コーナーへ進入。順位を落とすことなく1周目を終了する。
スタート直後にポジションを上げられなかったことで、順位を死守する作戦に切り替え、マネジメントに徹する走りで着々と周回を重ねて行く。しかし、後方から追い上げてきたライバルのペースが良く、6周目に堤選手、7周目に菅波選手に抜かれ、5位にポジションダウン。そのままチェッカーを受けた。悔しい結果となったものの、2戦連続でのポイント獲得は久々。チームにとってポジティブな結果と言えるだろう。
一方、高橋選手はスタートを決め、追い上げ開始。2周目を終える頃には18位、5周目には17位と、確実に前を走るクルマを1台1台パスし、順位を上げて行く。その後もペースはよく、セクターベストを更新しながら周回を重ね、最終的には16位でチェッカー。ポイントは取れなかったものの、手ごたえを感じるレースとなった。次戦の菅生では幻となった高橋選手の予選2位を再現し、元嶋選手と共にダブル表彰台を目指す。
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 高橋 知己 | 16 | 22'55.165 | 2'15.874 |
98 | 元嶋 佑弥 | 5 | 22'43.016 | 2'14.548 |
占有走行からクルマのアンダーステアに苦しんでいて、全然戦える状況ではなかったので、予選は特に何も考えずに最初にコースに出てアタックをしました。結果的に3番グリッドからスタートできることになりましたが、路面がドライになった時点でペースが遅いことはわかっていたので、苦しいレースになる想定はしていました。1周目にトップに出たかったのですが、トップを取れなかった時点で自分の中で3位を守るレースに切り替え、クルマやタイヤをマネジメントしましたが、元々持っているペースが足りな過ぎて守り切れませんでした。次戦に向けての打開策はチームと相談して探します。
97号車 高橋 知己選手
第2戦 予選:NoTime/決勝16位
占有走行からクルマの調子が良かったので、予選は速いドライバーの後ろについてタイムを出す作戦を取り、完璧にきめることができました。コースに出てしまうと黄旗などはどうしようもないので、結果は残念ですが、予選自体には満足しています。今後の自信にもつながりました。決勝では後方からの追い上げになってしまいましたが、自分にペースがあることわかっていたし、きちんと順位も上げられたので、いいレースができたかなと思います。レース自体にはまだ課題はありますが、一発のタイムを出せるクルマだということは証明できたので、それを次戦もキープしつつ、チームと話し合いながらいい方向にもっていければ優勝が見えてくると思います。