第6戦の舞台は三重県にある鈴鹿サーキット。土曜日に15分間の予選、日曜日に8周の決勝が行われる通常スケジュールとなっている。前戦で驚異の追い上げを見せた元嶋佑弥選手(98号車)と高橋知己選手(97号車)が出場。タイヤは両者ともにブリヂストンを選択し、事前テストなしのぶっつけ本番で金曜日から走行を開始した。
土曜日の天候は雨。ほとんどの車両が予選開始と同時にコースインする中、元嶋選手と高橋選手も隊列についていく形でコースイン。雨脚が強まる中、各々がアタックを開始する。元嶋選手は計測1周目、ブレーキに違和感を覚え、単独クラッシュ。クラッシュパッドにヒットする痛恨のミスだったが、幸いマシンのダメージはわずか。再スタート後、チェッカーまでアタックを続け、最後のアタックで2分46秒004をマーク。10位につけた。高橋選手も予選終了まで、アタックを行うも、雨量の多さに大苦戦。一時は13位につけるも、ライバルが大きくタイムアップしており、2分49秒578で24位にとどまった。
日曜日の天候は曇り。路面に雨が残っているウェットコンディションの中、8周の決勝レースが行われた。10番グリッドからスタートした元嶋選手は、好スタートを決め、6位でオープニングラップを終了。2周目に5位と、早くも5つポジションを上げている。その後もハイペースを維持しながら、5位を走行。5周目に他車のクラッシュにより、2周のセーフティカー先導(SC)があったものの、残り2周をしっかり走り切り、5位でチェッカーを受けた。序盤のペースが良かっただけに予選順位が悔やまれる展開だったが、最終戦岡山でも速さを発揮し、今季初優勝を期待したい。
24番グリッドからスタートした高橋選手は、1周目の混乱の中、ポジションをキープ。2周目には23位、3周目には22位と順位を上げていく。2周のSC先導や、抜きどころのない鈴鹿でもあきらめることなく攻め続け、22位でチェッカー。最終戦では第4戦に続く、今季2勝目にチャレンジする。
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 高橋 知己 | 22 | 21'32.388 | 2'29.798 |
98 | 元嶋 佑弥 | 5 | 21'15.175 | 2'29.070 |
予選では良い場所に入れていたのですが、1周目にクラッシュしてしまいました。それが原因で、集団の中に入ってしまい、最後まで集団をかき分けながら走ることになってしまいました。満足できるタイムは出せませんでした。決勝はスタートで4つぐらい順位を上げました。オープニングラップの混戦をするすると抜けていき、その次の周もまだ前が詰まっていたのですが、うまく抜けました。ただ、その後は自分にペースがなく、前になかなか追いつけず、一人で淡々と走っていた感じでした。次戦は最後なので、なんとか表彰台に向けて頑張っていきたいと思います。
97号車 高橋 知己選手
第6戦 予選24位/決勝22位
今回は事前テストなしで、自分で考えたセットのクルマを持ち込み、ドライの占有走行で9番手と好調なスタートでした。走り出しからクルマのフィーリングも良く、もう少し詰めれば上位を狙える手応えがありましたが、予選は想定以上の雨となり、自分の苦手な部分が顕著に出る結果となりました。レースでは1周目の混戦で接触、また、鈴鹿は抜きどころが少ないため、1周目に順位を上げられなかったのが一番痛かったです。展開にも恵まれない部分もありましたが、ドライでは戦える感触が得られたのは収穫です。今後はウェットでの対応力をさらに磨き、セッティングをチームと詰めていきたいと思います。